サービス概要
開発背景
近年は少子高齢化がエネルギー業界や社会インフラにも影響を及ぼしています。電力ス マートメーターは電源があるため、急速に普及していますが、水道とガスメーターのスマート化はほとんど進んでいませんでした。それに伴う影響で各種問題が浮き彫りになりつつあります。
『検針員の高齢化による人手不足、水道事業の採算が合わず民営化、検針ミスが多発、遠 隔地や雪地帯の検針効率が悪い、LPガスの残量が分からなくて配達効率が悪く、且つ配達員 の確保が困難』など、水道とガスメーターのスマート化も必要とされていますが、メーター ごとの交換にかかる各種コストと法定交換時期、交換後に通信問題が起きた場合のリスクな ど、様々な課題をクリアしなければなりません。
今あるメーターをスマート化 「eMeter」
既存の水道、ガスメーターに簡単に取付できます。高精度カメラ(LEDライト内蔵)を使用しメーター部 を撮影します。最新のLTE Cat.M1通信により、撮影した画像はAIS Cloud(アイスクラウド)サーバー に送られます。
画像はAI技術により画像認識・データ分析が行われ数値化した情報が確認できます。 撮影画像もクラウド保存されます。また、eMeterは特許出願済となります。
特徴
- 水道、ガスを止める必要がなく、既設メーターに取付可能
- LPWA(Cat.M1)通信で全国エリアカバー ※LTE通信エリアが対象となります
- 電池駆動で⻑時間稼働
- AI技術による画像解析で精度が継続的に向上
- 水道、ガス、電気、工場の気圧メーターなど各種メーターに対応
取付方法
今あるメーターに「eMeter2」を付けるだけ。
水道、ガスを止めることなく既設メーターに後付け可能。取付時間は10分前後、通信設定と合 わせても約15分で完了。
水道メーターはワイヤーで固定するだけの簡単設置 取り付けた後でもメーター部は目視で確認可能。
LET Cat.M1通信方式
ドコモ社とauが提供するの既存の携帯電話基地局のネットワークを活用し、全国エリアをカバーし、安 定的な通信を提供できます。対象エリアはLTE通信が可能な地域となります。鉄扉の中でも通信ができる特 長があります。撮影した画像を送信する為、指針値だけではなく、撮影した画像もWeb上で確認すること ができます。
![LET Cat.M1通信方式](https://globalsolutions.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/eM_05.png)
電池駆動、画像解析、対応メーター
電池駆動
低消費電力のCat.M1通信を使用する事で、電池駆動での長時間5~8年間の使用を実現します。
推奨する通信間隔は1回/1日~1ヶ月となります。
ただし、設置環境により利用期間は変動します。
通信間隔の設定変更は可能です。
画像解析
独自の補正機能+AI技術で総合認識率概ね100%達成しています。
暗闇を前提にLEDライトにて毎回フラッシュ撮影を行います。
対応メーター製品
水道、ガス、電気、気圧メーター等各種メーターにも金型変更により対応可能です。
2020年12月時点、水道メーターを優先的に対応しています。
検針結果の確認
Webブラウザからの確認(専用アカウントでログイン)とCSVデータのダウンロードが行えます。
今後、各種請求システムと連携することも可能となります。
実績、価格
・実績
実証実験を経て、福岡県下の春日那珂川水道企業団 にて2020年4月より正式導入決定。![実績1](https://globalsolutions.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/eM_07.png)
![実績2](https://globalsolutions.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/eM_08.png)
・価格
提供価格は、導入数量と通信間隔により変動するため、 状況を確認させて頂いた後にご提示致します。
防水、防滴仕様改善点
・凸型へ変更
メーターとの空間を凸型で埋めました。
・噛み合わせ型へ変更
蓋と本体の閉じる部分は噛み合わせ形へ変更、より 防水効果
・防水用ゴム変更
旧型より、防水ゴムの強化した
検証内容
・防水実績
水中6M 12時間 防水仕様IP68クリア
・防塵と通信
地中30cm 防塵と通信クリア
バッテリー消耗検証
・一回撮影の場合0.6mWh
・一回アップデートの場合0.77mWh
![バッテリー消耗検証](https://globalsolutions.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/eM_17.png)
スマートメーター比較表
現状アナログメーター | 他社スマートメーター | eMeter | |
---|---|---|---|
初期費用 | - | 数万円~十数万円 | 数万円 |
撤去工事 | - | 有り | 無し |
工事時間 | - | 数時間(電子式メーターに交換) | 数分(アタッチメントを取付) |
検針方法 | 2ヶ月に1回の訪問検針 | 月1回の自動検針(変更可能) | 月1回の自動検針(変更可能) |
維持管理費 | ・人件費 ・交通費 ・ハンディ端末費 | ・通信費 ・クラウド利用料 | ・通信費 ・クラウド利用料 |
メリット | ・維持費のみ | ・遠隔地検針 ・検針ミス防止 ・見守りサービス連携 | ・低コスト ・メーター交換不要 ・遠隔地検針 ・検針ミス防止 ・見守りサービス連携 |
デメリット | ・難検針の場所に行きづらい ・検針のたびに人件費が発生 ・誤検針(数%)の後処理 ・検針後のデータ処理 ・検針員の確保 | ・コストが高い ・メーター交換必要 ・水止めが必要 ・バッテリー交換必要(5年~8 年) | ・環境により認識不可(1%前後) ・バッテリー交換必要(5年) |